ピロリ菌の除菌療法を行っています。 (更新日 2019.7.4)
院長は、日本ヘリコバクター学会から認定された「ピロリ菌感染症認定医」です。
ピロリ菌(本名:ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に住みつき、慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍、
ひいては胃癌の原因となる危険性のある細菌です。
2000年11月から、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に対して、検査・治療(除菌療法)が保険適用となりました。
また、2010年6月から、胃MALTリンパ腫(胃悪性リンパ腫)、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、
早期胃癌に対する内視鏡的治療後、の3疾患に対しても保険適用となりました。
2013年2月から、慢性胃炎も保険適用となりました。
検査・治療の流れは、次の4段階です。
1.対象疾患の診断
2.ピロリ菌の存在診断
3.除菌療法
4.効果判定
1.上記疾患(ITPは除く)に該当するかどうか、内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
人間ドックなどの胃透視(バリウム検査)で診断された場合も、胃カメラを受けて頂きます。
他院(人間ドックを含む)での胃カメラを受けられている場合は、その結果をお持ち下さい。
2.ピロリ菌に感染していることを確認します。以下の検査を一つあるいは二つ行います。
A.迅速ウレアーゼ試験:胃カメラで、胃粘膜を採取します。
B.尿素呼気試験:呼気中の特殊な二酸化炭素を検出します。
C.血中抗体検査
D.便中抗原検査
3.PPI(プロトンポンプ阻害薬)という胃酸を抑える薬と抗生物質(合わせて1回分5錠)を
1日2回、7日間服用してもらいます。
アレルギーさえ起こらなければ、副作用は、軟便が3割くらい、・味覚障害が1割くらいの方に
起こる程度で、ほとんどの方が、7日間飲みきります。
4.除菌療法終了後、8週間以降で尿素呼気試験を行います。
(血中抗体検査で判定できるのは、6か月以降になります。)
もし、除菌療法が不成功の場合、抗生物質の種類を変更して、もう1回除菌療法を行います。
当院での治療成績
2010年8月末現在、1回目の除菌療法での成功率は、82.3%です。他の医療機関でもほぼ同様です。
1回目に不成功で、2回目を行った場合、合計での成功率は、99.3%です(不成功は1名のみ)。
ABC検診(胃がんリスク検診)を行っています。
ピロリ菌の有無(抗体検査)および胃粘膜萎縮の程度(ペプシノゲン検査)から胃がんのリスクを判定します。
自費で、2800円+消費税です。(ただし、当院初診の方は、3400円+消費税です。)
パンフレットと院長の検査結果はこちらでご覧下さい。
ピロリ菌抗体のみの検査も行っています。特定健診あるいは他の採血と同時の検査に限り、自費で
1000円+消費税です。
健康保険でピロリ菌の除菌治療を行うためには、胃カメラ検査が必須です。
すでに胃癌が発生していないのを確認する目的です。
関連リンク
日本ヘリコバクター学会(市民の方へのピロリ菌解説あり)
健康な胃をとりもどそう(大塚製薬)
ピロリ菌にご用心
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